司法書士事務所の選び方

司法書士は街の法律家です。

例えば風邪をひいたときに、かかりつけのお医者さんがあると思います。それと同様、法律的な問題が生じたときに『かかりつけの法律家』、つまりホームロイヤーが存在すると心強いと思います。

人の生涯を考えてみると、マイホームの購入に際する登記・ローン完済に際する担保抹消登記・遺言作成・相続登記・成年後見制度の利用・・・・と普通に生活していても司法書士にお世話になる機会が生涯を通じて何度かあると思います。

我が家のホームロイヤーとして面倒を見てくれる信頼できる司法書士を探すという視点が大切だと思います。

男性司法書士に依頼を希望するのか、それとも女性司法書士に依頼を希望するのかという視点が考えられます。

司法書士という国家資格を有する専門家である以上、男性司法書士でも女性司法書士でもお客様に提供できる法的サービスやスキルは差異がないものと思われます。

よって、信頼できる先生かという視点を最優先にすべきです。もっとも、例えば女性のお客様で、依頼内容の性質上、女性同士の方が相談しやすいという場合には、女性司法書士への御依頼をお奨めします。

まず、お客様ご自身のお住まいや勤務場所から近い事務所を探すという視点が考えられます。お住まいや勤務場所から近い事務所に依頼すれば、司法書士が事件処理を遂行する上でお客様と打ち合わせする際の交通費を抑えることができます。また、相談しやすい気軽さもあるでしょう。

他方、例えば東京にお住まいのお客様の場合、東京23区内という広い視野で事務所を探す視点もあります。お客様が信頼できる先生に依頼するという観点からは、自分の近所の事務所のみにこだわる必要はないかもしれません。

以上のように、お客様のお住まいや勤務場所と事務所との距離が近いほうがよいか否かは、お客様のご希望・ニーズ等によって異なるものと思われます。